同人誌と商業誌と私

 同人誌を始めて手にとってから約9年、本格的に買いだしてから約4年。まあ、好みも変わりつつも、てけてけと買い続けて今では多分年間300冊ペース(夏・冬各100、他で100ぐらい?もうちょっと多いかなあ)。俺は買ってる量多くないよー(ほんとに買いまくる奴はダンボールで送るしね……俺も量的にはダンボール分ありそうな気もするけど)なんて言ってるわけですが、実際の話多い。間違いなく多い。
 最初は2次創作のアレでナニな本(要するに男性向け)とかよー買ってたんだけど、2次創作に興味がなくなってきた(というか2次創作の元になる作品で好きになる作品がなくなってきた。)のと、そうなると薄くて高いアレでナニな本買うぐらいなら厚くて安くてレベルの高い商業誌買うよなあ、という事から買わなくなってきて、それとほぼ同時期に偶然会場を回っている間に自然に買っていた漫画が面白くて、でこんな本がもっとあるかもしれないとわくわくしつつ創作少年にどっぷり。今買ってる本の6・7割は創作系の同人誌なわけです。後3割は伺かやら非電源やら男性向けやら色々。
 で、そんなに創作ばかり買ってるぐらいなら、普通の市販の漫画のほうが面白くて安いんでないの?とという昔当たった疑問が、もう一度やってくるわけです。ていうか、みんな思うでしょ、うん。商業誌のほうが安くて厚いしね。
 でも、多分同人誌はまだ買い続ける訳なんですよ。それはいくつかの理由があって。
 なぜかたまにいるんですよ、こいつの漫画が読みたい!と強烈に思わせてくれる人が。まあこれは商業でも同人でも同じなんだけど。でも、そういう人の中には、商業誌では書いてない人もいるんですよ。それは例えば、絵柄に花がないとか、ストーリーがちょっと変とか、商業で描く事に興味ないとか、多分そんな理由だと思うんだけど。あと、未完成の形ってのも好きなんですよ(だからってラフ落書き本は勘弁だけどなー)。描ききれなかった漫画とか嫌いじゃないです。
 商業誌ってのは、マイナーメジャーの差こそあれ、基本的にはきちんとしている話と、きちんとした作画とってのがあるわけじゃないですか。それは確かにきちんとおもしろいんだけど、なんていうのかな、外食ばっかじゃ飽きるじゃないですか。それと似たような感じですよ。プロフェッショナルじゃない面白さというか。世間から見たらただの人が、本を作るっていうのはなんか親近感もあるし。だから、そういうのを自分が好きでい続ける限り、同人誌を買い続けるんだろうなあ、と思うのです。
と、よくわからん話をしてみる。俺にもよくわからんけど、そのわからないなんとなくの疑問を、無理やり形にしてみた。