腑に落ちない最近の流れ

覚書レベルで徒然と。


 最近のオタク系のジャンル全体の流れとして、「表に出ていく」方向に進んでいるように感じる。
UG文化であっただろうM@Dを、表に出せるようにしてしまったニコ動なんてのはわかり安い一例。
この流れがどの辺から始まったのかは、めんどくさいので今回はあんまり詳しくは考えない。
つーか、それっぽいキーワードでググれば、そんな感じの事を論じてるブログが沢山出てくるだろう。
テレビメディアに「オタク」取り上げられ始めてしまった辺りからかなあ。
 そして、同人ジャンルもどうやらこの流れに添っているようで。
同人誌図書館云々って言うのも表に出ていく活動の一環ですよね。
これ以外でも、大きめの即売会は大体この流れに添ってるように感じます。
まああと、新刊同人誌委託書店とか、データDL販売サイトとかもこの流れに一役買ってるのかなあ。


 個人的にこの表に出ていく流れは凄く嫌いです。
いや別に、図書館構想自体は普通に賛成ですよ。市ちゃんに永久に所持されるよりずっといいよねw。
まあ、ジョークはともかく、難しい事を考えずに言えば浪漫だよね、こういう存在は。
それが結実する事に対してその方法がどうであれ些細な事かなあという感じ。
ただ、コミケが表に出て行かざるをえないのはわかる、そのぐらいは理解できるけど、
それは『=同人が表に出て行かざるをえない』なのか?と言うのはちょっと疑問。
 特に2次創作なんてなんだかんだ言ってもグレーな活動なのは否定しがたいんだし、
そういうものが表に出るのを承知してしまうってのはどうなんだろうか。
現実として表に出ざるをえない局面はあるだろうしそういうところでは仕方がないと思うけど、
基本はやっぱり隠たるべしじゃないのかなあ……。このスタンスを忘れたら駄目だと思う。
一般社会とどんな距離でいる事が本当の調和なのかってのは、
これからは試行錯誤がしばらく続いてくのかもしれない。
 まあ、あえて表に出て地位を確立する事で存在を認めさせるっていう方法論もあるとは思いますが、
それこそ著作権と首っ引きで大論争だよなあ……茨の道じゃね?


 だからお前の言いたい事は何なんだって言われると困るんですけどね!
最近の流れってなんかやだなあってだけのお話ですよ。


余談。
 そういや見本誌と言えば、自分がやってるぐらいの小さいイベントでも、見本誌提出って結構ありますよね。
規模が小さいから曖昧で行ってる部分も大きいと思いますが、その使用についてはどうするべきかって考え出したら面倒だよなあ。
自分は面倒なので、見本誌はチェックのみに最近はしてます。
欲しい本は自分で別途買えば、その本をどうしようがまあ文句は言われないでしょうし。
あんま気にされないことかなあ。
 同人誌図書館騒動(って言うほど騒動になってるのか知らないけど)見てると、
みんな細かい事気にしてるんだなあ、って感心してしまう。
気にせず大らかに行こうぜとか言ったら刺されそうだ。