BabyPrincessに関してうだうだと。

酒の席とかでたまに話してるBabyPrincessが今どういうポジションなのか的な話を文章にしたものです。
あんまりまとまりのない文章ですいません。


 BabyPrincess(以下べびプリ)という企画が世に出て1年と少しが過ぎました。
『雑誌の読参企画』という一〜二世代前のフォーマットの作品にしては高い評判を得てると思います。


 べびプリのユーザー層の特徴としては、はまっている人間の内のコアユーザーの割合が高い事です。
ユーザーの中で古参兵がとっても多いという。だから逆に言ってしまうとライトユーザーは少ないんですよ。
 同人の観点からみて、わかりやすいデータがあります。
過去2回開催されたオンリーは、どちらも70sp以上のサークルを集めました。
一方で一般参加の人数は70SP規模のイベントとして見ると若干少ないと言われています。
まあ、人気サークルがどれだけいるかどうかとかといった要素も影響してくるので一概に言えませんが、
一般人気よりもサークル人気の方が先行してるとはいえると思います。


 なぜライトユーザーの割合が少ないのか。
理由は簡単で、べびプリは受身になって楽しむのには適していない企画なんです。
そもそもがストーリーは19人姉妹と幸せな日常を過ごしましょうとかいう、つかみ所のないものだし、
ヒロインにしても、メインヒロインがあるわけではなく、19人が横並び。
他の作品でよくある「このキャラを好きになってね」ではなく「家族みんなを愛してね」という企画なんですよ。
その上で、貴方の好きなキャラを特に愛してねという。
 これってすっごい時代に逆行してるんです。
今のメインになってる作品って、ユーザーにそんなに深みに入る事を求めないんですよ。
それは多くのユーザーが深く入る事を求めてないとも言えます。
そこまでの労力を払ってまで作品を楽しむ気はないんですよ。
 べびプリは、まず19人の名前を覚えるとか大変でしょ。
だからってじゃあ一人のキャラだけ好きになったとしたら。
Web日記で一人の姉妹が日記を書くのは大体一ヶ月に一回。G'sだって個別の話が出るのは殆どないし。
大層なストーリーがあるわけでもないから話を追うだけで楽しむってのもしにくい。
現状でこの企画を楽しみたかったら、最終的にはやはり家族全員を知るしかないんですよ。
 今べびプリにはまっている人達ってのは、本当に幸せなんですよ。それは、相互理解しあえる人達しかいないから。
「家族みんなを好きになってね」というハードルをクリアしてる人達ばかりだから、お互いを認め合える。
別の言い方をすると、こういった企画の楽しみ方を知ってる人達が集まってるのが今の状態なんじゃないかと。


 いや、べびプリの展開の仕方自体は、ちゃんと考えられたものなんですよ。
いきなり雑誌を買わせるなんて難しいから、Web日記という入りやすい入り口を用意する。
Web日記の1日辺りの分量は、特殊な日(この前のバレンタインとかね)を除けば本当に少しの分量。
それ以上見たい(イラストがみたい、読参がやりたい、長文が読みたい、etc)人はG'sを是非買ってねとなるわけで。
中毒症状を与えて上手い事引きずり込もうとする戦略。
 でも実はこれも、『旧来の手法の中では一番上手い戦略』といえるかもしれません。
今、単にプロモーションするだけなら、やり方にもよるがニコ動に適当に釣れそうな映像でも流しとく方が効果高い。
旧来の手法で釣れるユーザーってのはやっぱり旧来のユーザー層が中心になるわけです。


 だからライトな人は相対的に少なく見えるわけなのです。多分実際に少ない。
それが良い事なのか悪いことなのかはよくわかりません。どっちとでもなんとでもいえるしね。
ただ、ジャンルが大きくブレイクするためにはどうしてもライトユーザー層もコアユーザー層も充実してなきゃいけないわけでして。
どうすればもっと多くの人に知られるようになるのかってのを、オフィシャル側も自分達もどこかで考えてるんじゃないかなあ。


まあ、何が言いたいかというとだ、もっとみんなべびプリ好きになってね!って事で。